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停滞は変化の前触れ

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変化の前には反復あり

 今日は、停滞と変化について考えます。

 停滞と変化は、一見真逆のことのように思われがちですが、自然の摂理を見ていると、実はお互いが入り混じっているものなのではないかな?と思います。

 例えば、人間の体の全ての器官は、常に循環によって入れ替わりが行われています。これは元のものと同じものに入れ替える作業であって、違うものに変化させる為のものではありません。

 この循環が滞ったとき、その器官は病気になったりして、元のものから「変化」することになります。

 これを、大きな括りで見たときに、自然会においても同じ理屈が当て嵌まると思います。例えば、台風が停滞したり、線状降水帯が停滞すると、その地域には大きな被害を及ぼします。河川は姿を変え、山の斜面は崩れて地形が変わり、それに依存した植物や動物、場合によっては、以後の人間の社会活動にまで変化をもたらします。このことから、自然界では変化の善悪はともかく、停滞こそが変化の前兆であると言えるでしょう。

 実は、人間の思考や精神にもその一端が垣間見れます。

 皆さんも一度は経験があると思いますが、同じ漢字を何十回も書き続けると、突然書き順を忘れたり、漢字の作りが抜けてしまったりして、筆を止めてしまうことがあります。これをゲシュタルトの崩壊と呼びます。

 この習性は、一見脳の混乱と捉えられがちですが、同じことを繰り返す=停滞に置き換えをすれば、もしたら自然の摂理と同じことかも知れません。

 せっかくですから、これを意図的に良いことへ活用したいと思いませんか?

 例えば、「新しいアイデアが思い浮かばない」とか「考え事がまとまらない」という時、体の動きを繰り返せば、体を使ったゲシュタルトの崩壊が起こります。一番簡単なのは「歩行」です。同じモーションの繰り返しが歩行を成り立たせていますので、これも漢字を書き続けるのと同じこと(動作)になります。

 歩く場所がないという方は、意識的に貧乏ゆすりを大きく繰り返したり、椅子に座って体を左右に揺り続けるというのも、同じ筋肉の収縮ですから、脳にとっては停滞反復運動です。

 私は結構積極的に活用していますが、やられたことがない方は、日常生活に是非取り入れても良いでしょう。

 私のおすすめは、やはり「意味のない歩行」です。先日も、ネット記事に出ていましたが、一日7,000歩以上歩く人とそうでない人とでは、死亡リスクが半減するとの研究が掲載されていました。せっかくですから、健康的な方が一石二鳥ですからね。

 ということで、まとめとして、人間も自然も本質的には「変化」をするために存在しているのかも知れませんね。

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