腰部椎間板ヘルニアの整体/札幌源整院

飛び出すことを指します

我々の体の中心には、建築物例えると、柱の役目の背骨が存在します。この柱の中には、脳から直接伸びた、大事な「脊髄」という神経が格納されています。​大事な神経であるということは、保護も厳重でなくてはなりません。人間の体は移動して、捕食をする動物の進化で「運動機能」も許容しなくてはならないからです。背骨にも同様に、脊髄神経を守りながら、かつ運動を可能にした構造となっています。
​背骨は全部で「頸椎7個」「胸椎12個」「腰椎5個」で成り立っており、それぞれの間には、運動の動きをガイドする関節と、クッションの役割をしている「椎間板」があります。椎間板ヘルニアというのは、この背骨と背骨の間のクッションである椎間板が、損傷を起こしてしまった状態のものを言います。​
単に壊れるだけであれば、腰痛の症状だけにとどまるのですが、厄介なのは、椎間板の内部にあるゼリー状の「髄核」​という物質が外にはみ出て、それが脊髄近くで神経を圧迫してしまいます。​​これにより、脊髄から体の末端に向かう神経に圧迫が加わり、痺れや痛み、筋力低下などの異常をきたすことになります。中でも、最も顕著に現れる症状は「しびれ」です。

腰の椎間板ヘルニアでは、神経圧迫を起こした場合、腰部の脊髄から下半身に神経が伸びていることから、下半身への症状が見られます。臀部やふくらはぎ、足にしびれなどがそれです。特にお尻の奥の方から太ももの裏辺りまで違和感を感じるのは「坐骨神経痛」と呼ばれるもので、座り心地に違和感を感じます(腰椎上部の椎間板ヘルニアでは、太ももの前にしびれ痛みを感じます)。
また、足先のしびれでは感覚異常を訴えます。例えば、靴や靴下の当たっている感覚が一部分だけおかしく感じたり、冷たく感じたり、何もないのに、足の裏に小さな米粒や小石がくっついて、踏みつぶしているような違和感を感じたりもします。​​
これらの症状は、全ての情報が、脊髄から分岐した神経を経由していることで起こります。椎間板ヘルニアによって、神経が圧迫された分、その神経支配領域の活動が鈍くなるからです。神経は、「知覚」「温痛覚」「運動覚」などを支配しており、圧迫度合いの重さに比例し、温度感覚も鈍くなり、筋肉に力が入りにくくなってきます。​​
椎間板ヘルニアは、基本的に背骨であれば、どこの部分でも椎間板を有している事から起こる可能性はありますが、好発部位は腰椎の下部と、頸椎の中間部分です。​頸椎で起こった椎間板ヘルニアは、主に手や腕に上記の症状が出ます。​

長期に渡り神経圧迫を放置すると、しびれのある側の筋肉が痩せてくる現象が起こります。これは、神経圧迫によって、正常な筋活動ができないことから、結果的筋肉が衰えて起こる現象です。そして更に悪化して圧迫が酷くなると、最終的に、腰部の場合、内臓の神経に異常を来たし、排尿障害が起こるようになります。この段階までステージが進んでしまうと、整体の範囲を越えて、病院で手術を検討することになります。また、顕著に打腱器での腱反射(神経反射)の反応が鈍くなるのも特徴です。​
これらのことから、酷くならないうちにケアをすることが重要ですが、未然に進行を喰いとめるためにも、椎間板ヘルニアの前兆を見落とさない事が大事です。
腰椎の場合は、「ぎっくり腰」を繰り返し起こしている方、頸椎の場合は「寝違え」を過去に何度も起こしている方は、椎間板ヘルニアの要注意サインです。​
椎間板ヘルニア整体でどのように扱ってゆくのかというと、直接的に椎間板ヘルニアにはアプローチは行いません。​我々の整体は、背骨全体を、自然な配列に正し、自由な体の動きが再現できるようにすることです。これによって、背骨の間にある椎間板も、自然な配列と運動が行えるようになり、椎間板の修復が早まることを目的としています。
また、当院では、内臓との関連性にも着目しており、例えば腰椎椎間板ヘルニアの場合は、腎臓や腸の可動性も同時に喪失することが、当院の独自の見解で確認ができています。​​こちらの施術を併用することによって、手術を回避できたかたは多数お見えになられています。