痴呆やボケ

若い時には気にもしない「痴呆」や「ボケ」。しかしながら、日本の高齢化人口が増えることが予測される中、社会にとっては大問題です。
これらの要因は、長い年月の生活習慣にもあります。ですから、実は歳をとってから興味を持って、生活習慣を変えるのでは遅いのです。

4つの分類
「痴呆」「ボケ」というのは総称的な言葉であって、例えば漫才などでも「ボケ」という言葉が使われる様に、実際には多様な使われ方があります。
昨今では、軽蔑的な用語として用いられることから、この語句は使用を控えるようになってきました。
一般的には、脳の生理機能低下というのが原因で、意図的に計算して笑いを取るソレとは別です。
一方で、痴呆は医学的には「認知症」と呼び、認知症には以下/の様に4つの分類がなされています。
認知症の4分類
・アルツハイマー型
・レビー小体型
・前頭側頭型
・血管性型
それぞれ特徴はありますが、端的にまとめると「何か」の要因によって、脳が萎縮して硬くなってしまう現象です。
下記は、それぞれの原因とされている物質です。
アルツハイマー型:アミロイドβ
レビー小体型:αシヌクレイン
前頭側頭型:タウ
血管性:脳血管疾患が原因
最後の血管性による認知症以外は、それぞれのタンパク質の蓄積が原因とされています。

血管性は、脳血管に出血や梗塞が起こることで、循環不全が発生することで起こるものであって、タンパク質の蓄積には関係ありません。
冒頭で私は「若い時からの生活習慣」といいました。
認知症は上記のタンパク質が蓄積して脳が変性萎縮するものであって、生活習慣は血管性の原因でもある、高血圧や肥満、コレステロールのみが関連していると思われていました。
しかしです。昨今の研究では脳のタンパク質蓄積も、若い頃からの生活習慣に一因があることも分かってきました。
見えない循環
脳は日々エネルギーを消費して活動しています。すると、活動した後には老廃物が発生します。これを綺麗に流し、リンパとして排出してくれているのが脳の周りにある水です。
この水のことを「脳脊髄液」と呼びます。
脳脊髄液は、最近の研究で深い睡眠によって、排出が促進されることが分かってきました。そして、認知症の原因となるタンパク質の排出も、この脳脊髄液によって行われているのではないか?と言われています。

つまり、脳脊髄液の循環促進は、認知症にとっても最も簡単な予防策であり、ひいては日常的に深い睡眠を取ることで、リスクを下げられるということです。
一番簡単に出来るオススメの方法は、部屋の中を完全に暗くして眠ることです。
これは私も実際に行っていますが、スイッチの光やテレビの予備電源の光源まで、事務用品の付箋で見えない様にブロックしています。目は閉じていても、まぶたを通過して光は眼球に届きます。ですから、日夜逆転生活は脳にとって良くないのです。

できない!という方には、アイマスクという手段もあります。しかしながら、昼寝の様な短時間睡眠にしか私はオススメしません。
というのは、緩くしてもバンドで頭が締め付けられ、血流を阻害するからです。あとは、起きたら外れていることが殆どですから、意外と入眠以降はすぐに外れてしまっているのかもしれません。
また、基本的に体の疲労度と入眠スピードには相関性があるため、日中に適度な運動を行い、肉体を少し疲れさせることも手助けになるかも知れません。
感染にご注意を

認知症の原因とされているタンパク質は、最近の研究では、ウイルスや細菌に集まってくることが分かってきました。
今や、慣れっこになってしまったコロナ感染も同じです。
アミロイドβやタウは、感染を広げない様にウイルスや細菌を取り囲む様に集まってきます。ところがです。これらが死滅しても、アミロイドβやタウは脳内から消えません。
結果、将来の認知症の発症リスクを高めてしまいます。
よく「口腔内の歯周病菌が認知症と関連する」と言われますが、これも、上記の理由からです。
ですから、認知症は「歳を取った時の疾患だから、もう少し年老いたら、引きこもることなく、適度に外に出て運動をする」では遅いのです。
若い時から、日常でも免疫力を高めて、不要な感染を防ぐというのが重要なことになります。
整体で脳脊髄液循環を促進

実は、ここの部分が意外と知られていませんが、当院の整体で脳脊髄液の循環を良くすることは可能です。というか、むしろ体の歪みを正して、頭蓋骨を整えることで、間接的に脳脊髄液の循環を良く出来ます。
実際に、私の卒業した教育機関の先生が、アメリカで脳脊髄液循環法という形で論文大賞を受賞した人もいます。
医学的に脳脊髄液の循環は手技では行えないという風潮がありますが、それは正しくない解釈です。
医学は直接を重要視しますが、我々は、脳脊髄液を漏れないように格納する「硬膜」の歪みを、脊髄や筋膜を介して整えることを行なっています。
ということで、当院の整体で間接的に「認知症の予防」が行えるということになります。
