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人体汚染

体も地球も同じ

私たちが暮らす地球は、今、これまでにない速さで変化しています。

特に人間の活動による自然環境の変化は急激で、気象庁のデータを見ても、1991年以降の気温上昇ははっきりと確認できます。

人間も動物も植物も、すべては自然の一部です。そのため、この環境の変化に対して、私たちは「適応」を迫られているのが現状です。

しかし、変化のスピードがあまりにも速いと、適応する前に絶滅してしまう生物が出てきてしまいます。

そこで人間は、科学技術の力を借りてこの問題を乗り越えようとしています。温暖化対策として、森林を守る取り組みや、地球の熱を宇宙に逃がす特殊なシートの開発(スペースシート)など、面白い研究が多岐に渡ります。人間は「人間が生き残る」ために、知恵を絞っているのです。

しかし、ここには大きな落とし穴があります。地球の生き物の進化は、人間だけで成り立ってきたわけではありません。

そもそもですが、人間は地球に最初から存在していた生き物ではありません。約15億年前、植物から動物が分かれ、その永い進化の流れの中で、人間は「真菌(カビ)」と非常に近い関係にあります。意外に思われるかもしれませんが、カビが存在しなければ、人間はおろか、現在の地球環境そのものが成り立たなかったのです。

太古の地球では、倒れた木々は分解されず、そのまま積み重なっていました。それが、現在燃料として使用されている石炭です(そのまま炭化)。しかし進化の過程で真菌が現れ、木を分解できるようになったことで、土が生まれ、水が巡り、新しい命が育つ環境が整いました。

人間の体もまた、真菌と共に進化してきました。最近よく耳にする「腸内細菌」も、その代表例です。腸の中にいる多様な微生物、とくに真菌が腸の壁に触れることで、私たちの免疫応答が発動され、全身の検疫力が活性化します。

そのため、腸内細菌の種類が豊富な人ほど、体内では様々な免疫が活性化します。また、結果的に花粉症などのアレルギーが起こりにくいことも分かってきています。私たちの健康は、目に見えない生き物との共存によって支えられているのです。

この視点で考えると、人間だけが環境変化に適応できたとしても、他の生き物が適応できなければ、我々の根本を生み出し、進化してきた生態系全体が崩れてしまう可能性があります。

その象徴的な問題が、海に広がるマイクロプラスチックです。これは人間が便利さを追求する中で生み出したものです。2〜3年ほど前までは、マイクロプラスチックは体に入っても排出されると考えられており、科学者もさほど深刻に受け止めていませんでした。

しかし、さらに小さな「ナノプラスチック」の存在が明らかになり、この状況は一変しました。ナノプラスチックは口から体内に入ると、わずか10分ほどで全身の臓器に広がることが分かったのです。肝臓や腎臓、そして最も多く蓄積するのが「脳」です。

しかも、一度体内に入ったナノプラスチックは、簡単には体外に排出されません。年数とともに少しずつ蓄積していくと考えられています。

人類がこのプラスチックだらけの環境に適応できるのか、その答えはまだ分かりません。しかし、これまでの地球の歴史を振り返ると、最終的にこの問題を解決する存在が現れるとすれば、それはおそらく「真菌」なのではないかと、私は考えています。

人間だけが地球を救うのではなく、目に見えない生き物たちと共に生き残る道を探すこと。それこそが、これからの時代に本当に必要な視点なのかもしれません。

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